4年前のとある出来事が端緒となり、3年前に私はアンティーカというユニットを追うことを辞めた。思えばそれが私がシャニマスというコンテンツから離れることになった、最初の切っ掛けでもあった。
その1年間に起こった出来事の詳細は今更書くまでもないし、書き始めるとこの記事の趣旨がそちらに移ってしまうほど長くなるので省くが、ともかく私は昔、間違いなくアンティーカというユニットが好きだった。そして、三峰結華の担当Pだった。これはどうしても、過去形になる。正直に言えば、メンバー個々はともかく今もユニットとしてしっかりと向き合うには至っていない。私は結局、桑山千雪およびアルストロメリアの担当Pとなった。これは単純に次点で好きだったアイドルとユニットにスライドした、というわけではなく、当時再読、または初めて読んだコミュが心境に刺さった、というのも大きい。中でも『YOUR/MY Love Letter』は、間違いなく当時の私にとって救いとなった。
上記のアンティーカにまつわる出来事と時を同じくして、フェスツアーズの実装、トワコレの開始など、3~4周年にかけて私はシャニマスというコンテンツ、とりわけそのゲーム部分に疑問を持ち始めていた。そして、時と共にその疑問は大きくなっていくばかりだった。また、当時からイベントコミュの味付けが段々と自分の趣味に合わなくなってきていた。『Star n dew by me』、そして大きな反響を呼んだ『薄桃色にこんがらがって』、ノクチルからSHHisの実装にかけてシャニマスはシナリオの「実在性」「重さ」を本格的に売り出し始め、それが作品全体に広がっていた。上にタイトルを挙げたコミュをはじめとして素晴らしいものも多かったが、同時に「追うのに疲れる」とも感じるようになり、特に中々光の見えてこないSHHisコミュには次第に追いつくモチベーションを削がれてしまい、『モノラル・ダイアローグス』でとうとう脱落してしまった。
そして、アルストロメリアを好きになったはいいが、アンティーカに向き合う勇気をどうしても持てなかった私は、4thライブを最後に声優ライブからも離れていった。5周年近辺から暫くは、ほとんどシャニマスに触れない時期が続いた。趣味にしていた二次創作も、この時期はほぼ全くと言っていいほど書いていなかった。
そこからシャニマスに復帰した切っ掛けとして一番に挙げられるのは、シャニソンの開始、そしてコメティックの実装だった。また当時、それとは別に様々な理由で、シャニマス関連の二次創作を行っている人との交流が、ネット上やリアルを通して増えていたのも大きい。
一番気持ちが離れていた時期にそのようなことが起こったのは思い返してみると奇妙とも言えるが、かくして私はまたシャニマスに触れる機会を得た。今度こそはもう一度向き合いたい。その気持ちで読んだ郁田はるきのWING編は、端的に言えば120点のコミュだった。私は再びブラウザ版のアプリをインストールし、シャニソンも始めた。
しかし、そのモチベーションも長くは続かなかった。シャニソンは当時お世辞にも遊びやすいゲームとは感じられず、また、羽那とルカのコミュ、そしてコメティックの共通コミュは、私が離れた時期に感じていた「重さ」のようなものが残っていた。はるきのカードも気づけばトワコレと限定を逃して、私は復帰の機会を今度こそ見失った。
その辺りから、私は趣味の二次創作とコンテンツそのものへの熱量に落差が発生していることに気付いた。復帰した当時に繋がった人たち、またはそれ以前から関わりのあった人が合同誌を立ち上げることが増え、一年ほど前の即売会の時期は、とにかくいろいろな企画に声を掛けていただいた。
私はそれらに喜んで参加したと同時に、後ろめたさも常に感じていた。「自分の好きだった、以前のシャニマス」の知識を基に二次創作を続けるのは、精神的にも生み出されるもののクオリティ的にも限界があった。それでも最新のコミュ、特に担当ユニットのアルストロメリア以外のコミュに触れるのは、どうにも心理的に億劫だった。
こんなことは、いずれ区切りをつけてやめなければいけない。私は特に今年に入ってから、そう強く感じていた。来年の春、自分で立ち上げた合同誌や誘っていただいた企画の原稿をすべて片付けたら、いよいよ今度こそアカウントを完全に消して、もうシャニマスに関わることはすべてやめにしよう。誰にも話したことはないが、つい先日までそう思っていた。
そんなことを考えていたら、いつの間にか円環の愛知公演の時期になっていた。元々、担当ユニットのアルストロメリア、そして自分に一時的な復帰の切っ掛けをくれたコメティックのライブということもあり、どちらかを配信で買うことは決めていた。結果的に初日に好きな曲が集中していたため、そちらの配信を買った。
配信の映像を通して、私の心はしっかりと小澤麗那さんに掴まれた。実を言うと元々キャストの中でも気にはなっていたが、はっきり言って今回のライブでは、そんな私の期待以上の魅力が感じられた、他2人のパフォーマンスも極まっていた。そして、そのコメティックを迎え撃つアルストロメリアも、自分の過去の美しい思い出のような記憶を軽々と超える、素晴らしいパフォーマンスをしていた。少なくとも螺旋に自分の興味を向けさせるには十分すぎるライブだった。
そして同時に「最近のシャニマスは、前よりも楽しいのかもしれない」という思いも、自分の中に生まれていた。中でも暫く離れていたシャニソンは改善を繰り返していつの間にか以前より格段に楽しいアプリになっており、今年の夏の楽曲はMVのクオリティも申し分なかった。
つまり、今度こそ、今しかないのかもしれない。そう思った私はシャニマスで、アルストロメリア×コメティックのSay Halo編を読んだ。カードのコミュまで読み終えたとき、一度は離れたはずのコメティックのことが、強烈に気になっている自分がそこにはいた。私はステップアップガシャに課金をした。はるきのマイコレと、そしてセレチケで、あのとき引きそびれたはるきの期間限定のpSSRを引くことができた。
この文章は、本来それらのコミュ、そして未読のコメティックの共通コミュを読んだのちに「もう一度、シャニマスに向き合ってもいいのかもしれない」と思うことができたら書き上げようと思っていたものなのだが、コミュを読む前に頭の中で書きたいことがおおよそ固まってしまったため、ここで放流しておくのが最適な形と思い、今、書き残しておく。
ともあれ、きっとここからまたシャニマスを始めていける、というポジティブな予感が今の私の中にはある。今更ただいまを言うのは面の皮が厚いにも程があるというものだが、どうかまたよろしく、と言わせてほしい。願わくば10月にライブの場で。