MaYbe Happy Life

篠川明の雑記置き場です。

書きたいのに書けない、みたいな

・2次創作をやってきて年数だけで言えばぼちぼち8年くらい? になってるみたいなんですが、時間や体力がないわけでも何か気持ちが落ち込んでいるわけでもなく、何なら手を動かしたい気持ちはあるのに書けない、という、ちょっと初めてかもしれない状態になっているのが最近の悩みだったりして。今回はそんな話です。

 

・自分の作品はあんまり波風立たない、その作品の登場人物がただ生活をやってる、という感じのものが多くて、言うなれば創作のヒントは日常生活のそこら中に落ちているわけで。自分の生活でも、人から聞いた生活の話でも、ラジオとかで聞く全然知らない人の話でも、「このシチュ/設定は創作に使えるかもしれない」と思いついたらそこに合うキャラを当てはめて、そこからそのキャラならこういう場面でどう考えるか……みたいな感じで今までの大半の話を書いてきたんですよね。たとえば同じ部屋で一緒にご飯を食べるだけのお話とか、近くのお店で買い物をするだけのお話とか、作中には出てこない街の人との交流のお話とか。

 

・ところが今この「合うキャラを当てはめる」って部分ができなくなっていまして。ものすごくストレートに言えば「そんな当たり前の話をこのキャラで書く意味はあるのか?」みたいな冷静さが自分の中に生まれてしまっている。

 

・これはどうしてだろう、と最近いろいろ考えていたんですが、シンプルに言えば「飢え」が足りなくなったんだなと。このキャラクター/組み合わせで公式で見られないものが書きたい、みたいなものがもう全然ない。最近で言うなら学園アイドルマスターの葛城リーリヤさんのことがとても好きで、プロデューサーや紫雲清夏さんとの関係性を描いた素敵な2次創作を見てはrtといいねボタンを押しているのですが、自分で書こうという気にはならなくて。本を出したいとか言ってたんですが今のとこ書きたいものが全然ない。っていうか公式のコミュで「答え」が出すぎていて、そこでまず満足してしまっている。もう両方親愛度10までプロデュースした人ならわかると思うんですが全部やってません? 全部を。

 

・あんまりオタクの熱量を狂気とかそういう類のものに例えるの好きじゃないんですけど、まあわざわざ自分で書こうとする原動力って「これが世に出ないと自分がどうにかなってしまう」って飢えであり、狂気にも似てたのかなと。上に書いた通り自分の作品には落ち着いたテンションのものが多いのも相まって、今まではほとんど無自覚だったんですが。

 

・とか言って何か燃料が投下されたとき、筆が鈍ってると全然書けないこともまあよく知ってるので、手を動かしたい欲がある。1次創作やれって言われそうなんですが、応募したいものも書きたいネタもない状態で書くオリジナル作品ってあらゆる意味で虚無なので……。特に小説ってまず読んですらもらえないので、尚のことモチベがないんですよね。

 

・っていう話をここまでだらだらと書いたところで「先に書かなければいけないものを片付ければいいのでは」と脳内の自分が言っていることに気付きました。そう、合同誌の寄稿です。ありがたいことにこないだ5本も書いてもう懲りたと思ってたのに、また2本抱えている。なぜ。そっちはそっちでだいぶ〆切は先なので本当はもう少し後に書きたかったんですが、こういう状態だとそうも言ってられない。鈍らないためにも先に片づけます。

 

・あとまあ、敢えて言うなら「この人のためにこれが書きたい」もモチベーションというかさっきの「これを書く意味はあるのか?」って思考に対するカウンターになってくれるので、リクエストも受け付けたいな。どんなキャラやシチュでも書けるわけではないのが申し訳ないんですが、シャニマスと学マスならこちらで↓受け付けてます。

 

篠川明にマシュマロを投げる | マシュマロ

 

 

 

ブログをゆるっと再開します

・作って以来3ヶ月くらいだったかな? 毎週更新していたんだけど結局途絶えてしまい、短い記事を1つ上げたくらいでそのまま放置していたこのブログですが、何となく気分が乗ったので再開しようかなと思います。とはいえだいたい月に1本か、多くても2本何か書ければいいかな。

 

・放置してたのはまあいろいろ理由はあるんですが、一番の理由はといいますと、最後に更新した直後に祖父が亡くなったんですよね。いきなりちょっと重めの話になってしまうんですが、まあ覚悟はしていたとはいえ結構ショックで。認めたくない……というよりは当時は記録に残る形でそれを書き残すことはしたくなくて、だけどそのことをここに書かずにいつも通りの楽しい話をするのも違うというか……まあそういう感じで。1週間空いたら次に何を書けばいいか……という調子で、気づけば数ヶ月空いてしまっておりました。Twitterみたいにすぐ流れていくものならともかく、こういう形で毎週あったことを書き残すとそういう葛藤みたいなものも生まれるんだなぁとそのときはじめて気づいて。再開するにあたっては先述の通り、ちょっと更新頻度を下げてやってみることにします。あった出来事というかは、思ってることを書き残す感じで。

 

・そんなわけで最近思ってることといえば、まずSSF07お疲れさまでした。いつの間にかだいぶ日が開いちゃいましたね。もう3週間経つ? 信じられない。今回は個人誌は出していないんですがたくさん寄稿させていただきまして、その感想も思ったよりいただいております。本当にうれしい。身内にその合同誌出すなら自分も書くよ! って言ったら……という流れで5本も書くことになったんですが、やってよかった。

 

・そんなSSF、前日はインターネットの知り合い数人と遊んで、夜も飲みに行ってカラオケ行ってと大学生みたいなテンションで1日過ごしてしまって。ほんとに楽しかったですその節は皆さまありがとうございました。これ読んでるか知らないけど。こんなに遊んだらもう暫く(この場合の暫くは数ヶ月単位を指す)はいいわ、と昔の自分なら言ってた気がするんですが、何やらこれからの夏も楽しい予定が決まり始めていたりする。えっ怖い。

 

・いや、幸せな話といえばそうなんですが真面目に怖いんですよね。何ていうか……インターネットの人間と遊ぶときのほうが、オタクをやってるときよりも楽しくなっちゃってるんじゃないか? みたいな気がする、っていうか。まあ会う人全員当然オタクなので、広義のオタク活動には入る……? のかな。でもこないだもアイマスの話全然してないな。というか何の話してたか覚えてないかも。でも楽しかったんだよな……。

 

・オタクたるものオタクやる上での優先順位の一番は推しに据えるもの、みたいな価値観が崩れてきている気がすることへの恐怖。最終的に向き合うのは自分と好きなもの、ってスタンスをあんまり崩しちゃうと、たとえば周りが別ジャンルに流れて自分も追う気がなくなるとか、人間関係トラブルで離れるみたいなリスクもあるっていうか……。こんなことでいちいち悩むな! って言われそうですがまあ悩むのです。人間だし、オタクなので。でも、もう少なくともどんな形であれ1人には戻れないのかもしれない。それはいいことなのかもしれません。

 

・……とまあ頭の中ではこんな「本当にそれでいいのか?」的なこと考えてたりもするんですが、純粋に自分のことを勘定に入れてくれる人が最近はちょっと増えた気がして、そこは本当にうれしいです。あんまり大きな声では言えないんですが、できるだけ今仲良くしてくれてる人は引き続き自分と仲良くしていてほしい。自分のほうも、いやこんなめんどくせーやつですけど、それなりにそのための努力はしたいです。

 

永遠なんてない、とは知っていても

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・もう先日の話になりますが、行って参りましたANIMAX MUSIX 2024 SPRING! このブログを再開するにあたって最初に何を書こうか迷っていたのですが、まあこれほどいい機会もないかな、と思って感じたことを書き残しておきます。

 

・前にいくつか書いていた記事も一旦消したので改めて書いておくと、わたしはサンドリオンというユニットのことが好きで、観に行った理由はほぼ10割が彼女たち目当てでした。あんまりこういう観るアーティストを選べない形式のフェスは得意じゃないし、どうせ好きなアーティストがやるとして2、3曲だもんなと思って今まで現地に足を運んだことはなかったのですが。こんなに「遠い」舞台に立つサンドリオンを観るというのはわたしにとって初めての機会だし、あと去年のNEXTAGEに行っておきながら、いざ彼女たちが勝ち抜いて手にした横アリのステージにはやむを得ない用事で観に行けず、それはどうしようもないことだったとはいえその心残りがずっとあったのもあるかな。

 

・そんなこんなで他は、あっ昔よく聴いてたなとか、最近の曲追えてないけど好きとかそういうアーティストが多くて、そこまで大きく自分の心が揺さぶられることはないかなと思ってたんだけど、実際は全然違って。15周年のスペシャルライブということでちょうど自分がアニメよく見てた時代の選曲が多かったのもあり、結局6時間めいっぱい見どころ満載で。直前で無料配信が決まったとはいえ、現地に1万ちょっと払って行ったほうが断然価値があったな、と感じられるいい公演だったと思います。2人のALTIMAポーズでちょっと泣きそうになったり、初めて観た新生fripSideblack bulletでブチ湧いたり、みちしるべでヴァイオレット・エヴァーガーデンの記憶が走馬灯のようによみがえってきたとか、ラテラリティのイントロで崩れ落ちたとか、令和にこれ聴ける!? って驚愕したさくらんぼキッスとか、あとやっぱりオリジナル版のライオンは最高でしたね……。アーカイブ公開されたらまた観たい、けど現地で感じた熱を更新したくない気もしてしまう。一言で言うなら、まあ本当に楽しかった。

 

サンドリオンの出番については、メジャー以降のシングルのラインナップ的にたぶん会場を全部巻き込んで盛り上がるタイプの曲はないだろうなーと思ってたんだけど、やれること100%出し切ってた、とファンとして感じた素敵なステージでした。何より生演奏で聴くAngel LadderとSunny Canvasは最高! 両方バンド演奏で映える曲だろうなと思ってたのでそれだけで大満足。正直、体育館なのもあって音質的には全然先日7周年ライブを開催していた代官山UNITのほうが上だったのですが、いつもはもっと近くで見られる推しがあんなに遠くに……という多分あんまりない方向性の感動も含め、得難い体験ができたなと思います。あとブチ上がる曲はQ&Aリサイタルのカバーでちゃんとやらせてもらえてたのもよかったですね。歌い慣れてるとはいえ、もうほとんど自分たちの曲ですってテンションでやってて笑ってしまったけど楽しかった。間奏のサンドリオンコール、明らかにファン以外の人たちもちゃんとやってくれてる大きさでうれしかったなぁ。っていうか逆にドリオンズは各々の推しの名前を叫んでた人が多い気もする。

 

・総評って感じでもないんだけど、やっぱり舞台に立ち続けてきた人や、歴史ある作品、たくさん歌われてきた楽曲、そういう積み重ねられてきたものの偉大さを実感した公演でしたね。中高生のときによく聴いてたりライブ映像で観たことがあったアーティストたちが今でも元気なのとか、情報では知っていてもいざ観るとほんとにうれしいんですよね、自分もそこそこいい歳になってきて、それが並大抵じゃないことだってことは何となくでもわかるから尚更。願わくは今後このイベントが何年も続いてたとえば次は20周年を迎えたとして、サンドリオンには舞台に立ち続けていてほしいし、もっと後ろの出番で観られるようになってほしいし、誰かもっと若いアーティストに歌われる曲ができてほしいなとか、そんな未来のことまで考えてしまった。

 

・こっからは公演とは関係ない話なんだけど、正直に言うとサンドリオンに対しても他のアーティストにしても、ここ数年はある程度意図的に、積極的に追うのを避けてきたところがあって。というのもまあ、やっぱりそれなりの歳までいろんなジャンルのオタクやってると、好きなものに出会う喜びより好きなものがいなくなってしまう悲しみを経験することが段々と多くなってきて。それならいざそういう機会が来てしまってもあんまり悲しくないように、平熱で追っ掛けることを信条にしてたというか。サンドリオンにしたって、ここで改めて書いておくと自分をこのユニットに出会わせてくれた推しはもういなくなってしまったし、二度と会えることもない人で。そこからはどこかずっと一歩引いた目で見てて、6thライブからメジャーデビューを見届けてある程度は満足しちゃって……。先述のNEXTAGEと、それからツアーファイナルのライブは行ったけど結局去年はほとんど会わずじまいだったんですよね。そのツアーファイナルでまた改めて好きにはなったんだけど、その上で根本的なスタンスはまだ変わってなかった。

 

・ただ、ある程度そういう別れの苦しみみたいなものを覚悟した上じゃないと、自分の人生に残るくらいの舞台をきっとこれから何度も見逃してしまう、って7周年を経た上で観た今回のMUSIXで強く思ったんですよね。さっき舞台に立ち続けてほしいって言ったけど、それならこっちもできる限りは観に行くことをやめたくないなって。行かないことに慣れると、たとえばセトリだけ見て今回は好きな曲ないな、とか言って行かなかったことを肯定するようになったりしちゃうんだけどさ。でもライブの価値ってセトリだけじゃわからないし、好きじゃなかった曲がたった1回の公演で一生愛す曲になったりもするんですよ。これはライブに限らず、映画だったり演劇だったりも同じ話だと思うけど。

 

・まあ、簡単に言えばできる範囲でもう少し、もう少し胸張って「推し」って言えるくらいには追い掛けたいなと思ったんですよね。ライブやトークイベントは勿論、実はあんまり接近イベは得意じゃなくて、ついでに覚えられたりしたら怖いなと思ってCD買ってるくせに今まで少し避けてきたんだけど、それも今年はちょっと克服したいかも。

 

・会えるうちに会えみたいな言い方は好きじゃないし、かといって永遠とか一生とかそういうのも本当はないよね、って思ってるけど、まあ「ずっと歌い抜くと決めたんだから」ってメジャー最初のシングルで歌ってくれたユニットですから、こっちもそのつもりで追い続けたいな、と。

 

youtu.be

 

・メジャー1stシングルのカップリング曲なんだけど、ほんとにいい曲。今年は機会があれば関東だけじゃなくて、もっといろんな場所で聴きたいです。2024年のサンドリオンが本当に楽しみです! それでは。