MaYbe Happy Life

篠川明の雑記置き場です。毎週金曜or土曜更新。

永遠なんてない、とは知っていても

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・もう先日の話になりますが、行って参りましたANIMAX MUSIX 2024 SPRING! このブログを再開するにあたって最初に何を書こうか迷っていたのですが、まあこれほどいい機会もないかな、と思って感じたことを書き残しておきます。

 

・前にいくつか書いていた記事も一旦消したので改めて書いておくと、わたしはサンドリオンというユニットのことが好きで、観に行った理由はほぼ10割が彼女たち目当てでした。あんまりこういう観るアーティストを選べない形式のフェスは得意じゃないし、どうせ好きなアーティストがやるとして2、3曲だもんなと思って今まで現地に足を運んだことはなかったのですが。こんなに「遠い」舞台に立つサンドリオンを観るというのはわたしにとって初めての機会だし、あと去年のNEXTAGEに行っておきながら、いざ彼女たちが勝ち抜いて手にした横アリのステージにはやむを得ない用事で観に行けず、それはどうしようもないことだったとはいえその心残りがずっとあったのもあるかな。

 

・そんなこんなで他は、あっ昔よく聴いてたなとか、最近の曲追えてないけど好きとかそういうアーティストが多くて、そこまで大きく自分の心が揺さぶられることはないかなと思ってたんだけど、実際は全然違って。15周年のスペシャルライブということでちょうど自分がアニメよく見てた時代の選曲が多かったのもあり、結局6時間めいっぱい見どころ満載で。直前で無料配信が決まったとはいえ、現地に1万ちょっと払って行ったほうが断然価値があったな、と感じられるいい公演だったと思います。2人のALTIMAポーズでちょっと泣きそうになったり、初めて観た新生fripSideblack bulletでブチ湧いたり、みちしるべでヴァイオレット・エヴァーガーデンの記憶が走馬灯のようによみがえってきたとか、ラテラリティのイントロで崩れ落ちたとか、令和にこれ聴ける!? って驚愕したさくらんぼキッスとか、あとやっぱりオリジナル版のライオンは最高でしたね……。アーカイブ公開されたらまた観たい、けど現地で感じた熱を更新したくない気もしてしまう。一言で言うなら、まあ本当に楽しかった。

 

サンドリオンの出番については、メジャー以降のシングルのラインナップ的にたぶん会場を全部巻き込んで盛り上がるタイプの曲はないだろうなーと思ってたんだけど、やれること100%出し切ってた、とファンとして感じた素敵なステージでした。何より生演奏で聴くAngel LadderとSunny Canvasは最高! 両方バンド演奏で映える曲だろうなと思ってたのでそれだけで大満足。正直、体育館なのもあって音質的には全然先日7周年ライブを開催していた代官山UNITのほうが上だったのですが、いつもはもっと近くで見られる推しがあんなに遠くに……という多分あんまりない方向性の感動も含め、得難い体験ができたなと思います。あとブチ上がる曲はQ&Aリサイタルのカバーでちゃんとやらせてもらえてたのもよかったですね。歌い慣れてるとはいえ、もうほとんど自分たちの曲ですってテンションでやってて笑ってしまったけど楽しかった。間奏のサンドリオンコール、明らかにファン以外の人たちもちゃんとやってくれてる大きさでうれしかったなぁ。っていうか逆にドリオンズは各々の推しの名前を叫んでた人が多い気もする。

 

・総評って感じでもないんだけど、やっぱり舞台に立ち続けてきた人や、歴史ある作品、たくさん歌われてきた楽曲、そういう積み重ねられてきたものの偉大さを実感した公演でしたね。中高生のときによく聴いてたりライブ映像で観たことがあったアーティストたちが今でも元気なのとか、情報では知っていてもいざ観るとほんとにうれしいんですよね、自分もそこそこいい歳になってきて、それが並大抵じゃないことだってことは何となくでもわかるから尚更。願わくは今後このイベントが何年も続いてたとえば次は20周年を迎えたとして、サンドリオンには舞台に立ち続けていてほしいし、もっと後ろの出番で観られるようになってほしいし、誰かもっと若いアーティストに歌われる曲ができてほしいなとか、そんな未来のことまで考えてしまった。

 

・こっからは公演とは関係ない話なんだけど、正直に言うとサンドリオンに対しても他のアーティストにしても、ここ数年はある程度意図的に、積極的に追うのを避けてきたところがあって。というのもまあ、やっぱりそれなりの歳までいろんなジャンルのオタクやってると、好きなものに出会う喜びより好きなものがいなくなってしまう悲しみを経験することが段々と多くなってきて。それならいざそういう機会が来てしまってもあんまり悲しくないように、平熱で追っ掛けることを信条にしてたというか。サンドリオンにしたって、ここで改めて書いておくと自分をこのユニットに出会わせてくれた推しはもういなくなってしまったし、二度と会えることもない人で。そこからはどこかずっと一歩引いた目で見てて、6thライブからメジャーデビューを見届けてある程度は満足しちゃって……。先述のNEXTAGEと、それからツアーファイナルのライブは行ったけど結局去年はほとんど会わずじまいだったんですよね。そのツアーファイナルでまた改めて好きにはなったんだけど、その上で根本的なスタンスはまだ変わってなかった。

 

・ただ、ある程度そういう別れの苦しみみたいなものを覚悟した上じゃないと、自分の人生に残るくらいの舞台をきっとこれから何度も見逃してしまう、って7周年を経た上で観た今回のMUSIXで強く思ったんですよね。さっき舞台に立ち続けてほしいって言ったけど、それならこっちもできる限りは観に行くことをやめたくないなって。行かないことに慣れると、たとえばセトリだけ見て今回は好きな曲ないな、とか言って行かなかったことを肯定するようになったりしちゃうんだけどさ。でもライブの価値ってセトリだけじゃわからないし、好きじゃなかった曲がたった1回の公演で一生愛す曲になったりもするんですよ。これはライブに限らず、映画だったり演劇だったりも同じ話だと思うけど。

 

・まあ、簡単に言えばできる範囲でもう少し、もう少し胸張って「推し」って言えるくらいには追い掛けたいなと思ったんですよね。ライブやトークイベントは勿論、実はあんまり接近イベは得意じゃなくて、ついでに覚えられたりしたら怖いなと思ってCD買ってるくせに今まで少し避けてきたんだけど、それも今年はちょっと克服したいかも。

 

・会えるうちに会えみたいな言い方は好きじゃないし、かといって永遠とか一生とかそういうのも本当はないよね、って思ってるけど、まあ「ずっと歌い抜くと決めたんだから」ってメジャー最初のシングルで歌ってくれたユニットですから、こっちもそのつもりで追い続けたいな、と。

 

youtu.be

 

・メジャー1stシングルのカップリング曲なんだけど、ほんとにいい曲。今年は機会があれば関東だけじゃなくて、もっといろんな場所で聴きたいです。2024年のサンドリオンが本当に楽しみです! それでは。